教室に通うのが楽しくなるテキストです。

個人事業者の確定申告(その1)

皆さん、こんばんは。(^.^)

経営関連のお話の続きを書かせていただこうと思っているのですが、個人事業者の方の確定申告日が3/17(月)に迫っていますので、最近、担当させていただいた内容から感じたことを書かせていただきます。

個人事業者であられるパソコン教室の先生はもちろん、あまり、実務がお分かりでないまま「やよいの青色申告」などの授業をご担当される先生もご参考にしていただけたらと思います。

うちの先生向けに書いていたりして…。(^_^;)

 

まず、テキストや簿記検定などでは、一般的に前年度以前から開業していた方に関する内容が記載されていますので、今回は、新規開業をされた方の場合について、テキストの補足として、少しずつ書かせていただこうと思います。

 

【導入&日次編】

P.9 やよいの青色申告のライセンス認証

これは、必ずしてください。

先生が見て差し上げて、授業中に行っていただくと良いかと思います。

これを行わないと、25年度の申告書等の作成が行えません。

 

P.20 消費税情報の設定

新規開業者の方は、当然ですが「免税事業者」を選択してください。

ちなみに、課税事業者の方は、26年税制改正で事業者区分に若干の変更がありましたので気を付けてください。

平成27年4月1日以降に開始する課税期間に対して適用されますので、実際には個人事業者の方は平成28年分からということになりますね。

また、その頃にブログに詳細を書かせていただきます。

 

P.34 補助科目の新規作成

テキストどおり、預金には補助科目を設定してください。

そうでないと、預金出納帳入力が行えません。

仕訳日記帳でも入力できますが、やはり、預金出納帳を使ったほうがはるかに便利です。

 

簿記を学習された方は、売掛金や買掛金にも補助科目の設定を勧められるかも知れませんが、大半の個人事業者の方の場合、売掛金や買掛金に補助科目の設定は必要ありません。

入力が面倒になるだけなので止めましょう。

テキストにも、練習としても記載していないはずです。

 

少し難しいお話になりますが、「期中現金主義 期末発生主義」という考え方がありまして、通常は、現金や預金で受け取った(支払った)時に売上や仕入を計上し、決算時に12月分(当年度分)の売上や仕入で未収(未払い)分があった場合のみ、売掛や買掛の計上を行えば十分です。

同様に、経費関連もそうです。

期中に何かをカード払いで購入した都度、未払いを立てるのは非常に面倒なので、引落しがされた時点で経費処理をされれば十分です。

もちろん、こちらも、決算時には12月分で未払い分があれば計上します。

 

P.39 勘定科目の修正

テキストにも書いていますように、サーチキーは、必ずご自分の入力に合わせて変更していただいてください。

これは、今後、ずうっと引きずることになりますので、例えば、普段、「TUUSIN」と入力している方が、初期値の「TSUUSHIN」のまま、使うと、「TU」まで入力しても通信費が表示されず、あれっ!?ということになって、非常に効率が悪いです。

初年度に変更をしておけば、翌年以降も引き継いでくれますので、1回だけのお手間です。

P.46に例として一覧表にまとめていますように、事業主貸や事業主借も共に「JIGYOU」のままでは面倒なので、ご自分の覚えやすいように変更しましょう。

私は、テキストのように、「JIGASI」と「JIGARI」にしています。

普段、ヘボン式の入力をされない方も、テキストのように修正しておかれると良いですね。

これは、授業の中でやっていただかないと、ご自宅ではなかなかやられないと思うので、授業中にやっていただくと良いですね。

 

P.47 開始残高の入力

ここが非常に重要です。

新規開業の場合、前年度の決算書がありません。

ということで、自分で考えながら入力する必要があります。

 

例えば、テキスト(月次&決算編)をご覧いただきながら、売上原価の算定の仕訳(期首商品棚卸高/商品)はしてあるのに、開始残高の「商品」欄に開業時の在庫が入力してなかったり。(^_^;

もちろん、期首在庫がない業種の方は結構です。

その場合、売上原価の算定の1つ目の仕訳も不要ですね。

 

同様に、テキスト(月次&決算編)に記載してある固定資産の登録はして減価償却の仕訳書き出しはしてあるのに、開始残高の「車両運搬具」の金額が0のままだったり。(^_^;

何れも「0」のままでは、引きようがないですね。

 

更には、学習簿記でいうと2級の範囲になりますが、開業時には開業までにかなり多額の金額が必要になることが多いと思います。

看板であったり、チラシ折込であったり、その他諸々。

それらは、「開業費」という科目で資産計上しておきます。

これは、「費」とつきますが費用ではなく、繰延資産という資産に該当します。

金額が多額になるということで、一般的には固定資産の減価償却のように複数年度で費用化して行きます。(詳細は後日)

更には、簿記を学習された方は、「開業費」は5年間で均等償却というイメージがあるかと思いますが、こちらも、均等償却はもちろんOKですが、任意償却も認められています。

国税庁のサイト参照

 

開業初年度は、それまでの給与所得などがある場合がありますので、給与所得と事業所得を合算することを考えると、どうしておくとお得かは…。(*^^)v

 

次に、車両などの固定資産について書かせていただこうと思いましたが、既に、ここまででお腹いっぱいかも知れませんので、明日以降に回させていただきますね。

 

上記の内容が難し過ぎるようでしたら、もう少し、平易に書かせていただきますので、「こんなことを聞いたら」と思われずに、どんなことでもお気軽にお尋ねください。

大半の方は簿記(ましてや実務簿記)の初心者のはずですので、どんなご質問もご遠慮していただく必要はありませんよ。(^.^)

是非、会計の授業も担当できるようになられて、授業の幅が広がるようになられると良いですね。(^.^)

 

余談ですが、本日、日商から26年度試験で使用できる会計ソフトのご案内が届きました。

クラウドでの会計(お知り合いになりました社長様の会社のソフト)も対象に入れば、そちらのテキスト制作も本気で考えようと思っていましたが、残念ながら入っていませんでしたね。

弊スクールは、弥生会計Ver.14プロフェッショナルで実施します。

50ライセンスもありますので、皆さん、どんどん受験にお越しくださいね。(笑)

受験だけの受け入れもさせていただいております。

 

 

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